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修練の鏡と精霊の大地

第6章 新メンバー

 中は木造で、ベッドと鏡があるだけのシンプルな部屋だ。


 奈美はなぜか、部屋の前で躊躇した。


「奈美ちゃん、どないしたん? 入らへんの?」と純化が声をかける。


 奈美はすぐにメモ帳を出して書きはじめた。


[私もいっしょに入っていいの?]


「なに言ってんのよう、当たり前やんか。早よう入ってご飯食べにいこう」


 純化は笑顔で、奈美の背中を押した。


 荷物を部屋に置くと、莉子はベッドの上に身を投げるように飛び込んだ。


「あぁ〜、やっと休めるぅ〜。今日は朝からいろんなことありすぎて、なんかボロボロ……」


「でも、あんなでかい敵ばかり相手して、よう生きてたわ」


「精霊ってのにいっぱい助けられたわね。純化ちゃん、精霊にもなんかご馳走してあげよか」


 莉子がそう言うと、純化は精霊の石を出した。


 精霊も旅と激しい戦いで疲れたのだろう。ずっと石の形のままだ。


 奈美がペンを走らせた。


[せいれいは怪物のタマシイを主食にしてるから、人間の食べるものはめったに食べないよ]


 純化はそれを読んで驚いた。


「そうなんだ!! 奈美ちゃん、よう知ってんなぁ」



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