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修練の鏡と精霊の大地

第6章 新メンバー

「もう、奈美ちゃんは俺達のメンバーだ。あの連中より先に、この世界から出てやろうぜ!!」


 コウヤが力強く言うと、莉子、純化、球也は大きく頷いた。


「もう、奈美ちゃんはうちらの妹みたいなもんや。力合わせて、頑張っていこな」


 純化は微笑んだ。


 そして奈美は、またペンを走らせた。


[うれしいです。私の目標、話せるようになれるかなぁ?]


 それを見て球也が言った。


「大丈夫!! ここの入り口やったあの鏡は、僕らの修練の鏡やねん。それぞれの悩みを解消できるようにって、鏡を借りたはずや。みんな、目標は各々の願いを叶えることと、闇神を片付けてここから出ることや! みんなで頑張ってやっていこう」


「そうよ、キュウの言う通り。この旅の終わりが私達の新しい旅立ち。そうなるように……でも、今日みたいな濃い戦いはもうこりごり」と莉子が言った。


「はい、お待たせしました〜、料理をお持ちしました」


 ママがワゴンを引いて料理を運んでくる。


 白い湯気が香りと一緒に立ち、球也達の鼻腔をくすぐる。


 やっと、全員の緊張がほぐれ、空腹の唸りが鳴り響く。



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