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修練の鏡と精霊の大地

第7章 小さな戦士の村

「うっそぉーっ!?」みんな目を丸くした。


「これでどうかしら? いつもより時間がかかったから私だとわかるかどうか……」とママが言うと……


「いつもはもっと早いんかい……」と球也がツッコンだ。


 情報をくれたママにお礼を言い、一同は村を後にした。


 コウヤだけは、なぜか後ろ髪を引かれる思いだった。


「あれだけすっぴん顔がキレイなのに、なんであんな化粧してるんだろ……もっと優しく言えばよかったなぁ」


 それを聞いて、球也がニヤニヤしながら言った。


「次に行くとき、優しく言ったらコロッとラブッといっちゃうかもしれまへんよ」


「あ、やっぱそうかなぁ? こんな話は男同士しか話せねぇもんな」


 コウヤは球也の肩をよせ、ポンポンと球也の胸板を叩いた。


 まるで、仲のいい兄弟のようだ。


「コウヤ! キュウを汚れた男の世界に誘っちゃダメよ!」と莉子が白い目を向けて言った。


 コウヤは球也の背中を軽く叩くと、楽しそうな表情で言った。


「キュウ、早く二十歳になれよ。美しい男の世界を教えてやっからな」


「お願いします! 先輩!!」


 その二人の様子を見て、純化が言った。


「あぁ〜、この二人、兄弟は兄弟でもアブノーマルな兄弟やわからんでぇ〜」


 莉子は奈美の肩を寄せて言った。


「奈美ちゃん、あなたはこんなお兄ちゃんについて行ったらダメだよ」


 奈美は笑いながら大きく頷いた。



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