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修練の鏡と精霊の大地

第7章 小さな戦士の村

 莉子が最後に締めると、三人から冷たい視線が飛んだ。


「えっ!? いいんだよね、ツッコンで……」そう言って、莉子は奈美を見た。


「あ……」


 莉子は全てを悟った。


 奈美がメモ帳を手に、顔を膨らましていた。


「あ〜ぁ、桃尻娘がやっちまったよ……最後の美味しい所を……」コウヤが頭を押さえる。


 事の流れを読めていなかったのは、莉子だけだった。


「だって……私、そんなコントのノリなんてわかんないし……奈美ちゃんゴメンね」


 莉子がそう言うと、奈美はメモ帳にペンを走らせた。


[さっき、きゅうやさんが仕組んでました。この流れにりこさんが、のるかのらないかと]


「……」


 莉子のゲンコツが球也の頭に落ちた。


 ショート新喜劇が終わると、村の中に入っていった。


 建物は低く、とても立って入れそうになかった。


 住民は珍しそうにこちらを眺めていた。自分達よりも倍の大きさの者が来たと、驚いていた。


「ちょっと待ったーっ!!」


 どこからか、野太い声が響いた。



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