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修練の鏡と精霊の大地

第7章 小さな戦士の村

「お主達、巨人どもがこの村に何しに来たっ!!」


 球也の腰程の高さの、ゴリゴリのマッチョ男が、球也達の前に現れた。


「えっ!? なに?」と球也が戸惑う。巨人とは自分達のことか?


 確かに、彼らにしてみれば、球也達は巨人となるだろう。


「ここから先は村の戦士である、このワードフ様が通させんぞっ!!」


 ワードフと名乗る男は、熊の毛皮を体にまとっていた。自分は熊も倒したと言いたいのだろうか?


「いや、俺達は聞きたいことがあってここに来た。聞いてくれないか」とコウヤが話しかけた。


「問答無用じゃっ!!」


「いや、聞けよ!!」


 コウヤは困惑した表情で、他の四人を見た。


「待った、じゃ、どうやったら教えてくれるの?」と莉子が尋ねた。


「この俺様を倒せば、なんでも教えてやる。ここは我々小人が住むポックルの村。この村は俺様が守っておるのだ」


「なんで、わざわざ争う必要があるのさ? 聞けることだけ聞いたら僕達は村から出るよ」


 球也は腰をかがめ、丁寧に言った。


「そうはいかん。お主達、逃げるつもりだろう!!」


 そう言うと、ワードフは両手を振り上げた。


「どうしろって言うの……」


 莉子は頭をかしげた。



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