修練の鏡と精霊の大地
第7章 小さな戦士の村
「コウヤさん、もう出ましょう」と球也が、引き返すことを促す。
コウヤも腰に手を当てて、大きく息をもらした。
「なんか、あれだな。なんやらクエストとか、ファイナルなんとかやら、そんなのによくあるパターンだろ。教えてほしければ、わしを倒せとか言って、モンスターが出るやつ。あれって、結構強かったりするんだよな」
コウヤは大きめな声で聞こえるように言った。
「ちょっと待った! おい、そこの若造。誰がモンスターだ!!」
「あっ、聞こえた? ゴメンね。弱いとは言ってないから。強いと褒め称えただけ」
悪びれることもなく、上から見下ろすように言った。
そのコウヤの態度にワードフはむしずが走ったのか、下から鋭い目付きで睨み付けてきた。
「おいおい、そこのでかいの……さっきから俺のことを恐れてないようだな」
コウヤはそれに返した。
「小さいのが臆することなく、でかいのに立ち向かっていく根性は素晴らしいってことを言ってんだ。俺だって格闘家だ。もっとでかいやつと闘ったことがある。でも、俺達は戦いにきたわけじゃない。村を荒らそうなんて気も、さらさらない。普通に話が聞きたいだけだ。あんたが、自分の力自慢がしたいだけで、理不尽な戦闘を好んでやりたいってんなら話は別だ」
コウヤも腰に手を当てて、大きく息をもらした。
「なんか、あれだな。なんやらクエストとか、ファイナルなんとかやら、そんなのによくあるパターンだろ。教えてほしければ、わしを倒せとか言って、モンスターが出るやつ。あれって、結構強かったりするんだよな」
コウヤは大きめな声で聞こえるように言った。
「ちょっと待った! おい、そこの若造。誰がモンスターだ!!」
「あっ、聞こえた? ゴメンね。弱いとは言ってないから。強いと褒め称えただけ」
悪びれることもなく、上から見下ろすように言った。
そのコウヤの態度にワードフはむしずが走ったのか、下から鋭い目付きで睨み付けてきた。
「おいおい、そこのでかいの……さっきから俺のことを恐れてないようだな」
コウヤはそれに返した。
「小さいのが臆することなく、でかいのに立ち向かっていく根性は素晴らしいってことを言ってんだ。俺だって格闘家だ。もっとでかいやつと闘ったことがある。でも、俺達は戦いにきたわけじゃない。村を荒らそうなんて気も、さらさらない。普通に話が聞きたいだけだ。あんたが、自分の力自慢がしたいだけで、理不尽な戦闘を好んでやりたいってんなら話は別だ」