修練の鏡と精霊の大地
第7章 小さな戦士の村
「まったく……やるか、キュウ」
「えっ!? 僕ぅっ!?」
予知しなかった指名に、球也の体が縮こまった。
コウヤは荷物を下ろした。
「おい、相手はこいつだけか。他はいないか? 1対1でやりあって、本気で潰されても文句のないやつだけ、ここに出ろ」
コウヤがそう言うと、普通に村人だったものは一歩後退した。
本気で潰されても……この言葉に、きわめて危ない闘いになると察知して下がる者ばかりだった。
だが、手を上げて前に出る者も二人いた。
一人は女だ。
ロングヘアーをだんご状に束ね、腰には鎖がまを装備している。
「ルール無用って言うなら相手になるわ。私は村一番の女戦士サイ。武器使いでは誰にも負けない」
その後ろに、細身で黒のベストを羽織り、全身に刺青を施したフンドシ姿の男が現れた。頭も丸剃りで蜘蛛の刺青が入っている。
「小さいだけで村をなめられちゃ困るからな。ワードフ、お前との決着の前に手を組もうか」
「ユングか……うむ、よかろう」
ワードフは刺青男ユングと握手をした。
「えっ!? 僕ぅっ!?」
予知しなかった指名に、球也の体が縮こまった。
コウヤは荷物を下ろした。
「おい、相手はこいつだけか。他はいないか? 1対1でやりあって、本気で潰されても文句のないやつだけ、ここに出ろ」
コウヤがそう言うと、普通に村人だったものは一歩後退した。
本気で潰されても……この言葉に、きわめて危ない闘いになると察知して下がる者ばかりだった。
だが、手を上げて前に出る者も二人いた。
一人は女だ。
ロングヘアーをだんご状に束ね、腰には鎖がまを装備している。
「ルール無用って言うなら相手になるわ。私は村一番の女戦士サイ。武器使いでは誰にも負けない」
その後ろに、細身で黒のベストを羽織り、全身に刺青を施したフンドシ姿の男が現れた。頭も丸剃りで蜘蛛の刺青が入っている。
「小さいだけで村をなめられちゃ困るからな。ワードフ、お前との決着の前に手を組もうか」
「ユングか……うむ、よかろう」
ワードフは刺青男ユングと握手をした。