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修練の鏡と精霊の大地

第7章 小さな戦士の村

 それを聞いて、ワードフはニヤリと笑った。


「なるほど……それは面白い。ではお主達、巨人も動けるような闘技場を用意しよう」


「勝敗は相手を横に倒すか、押さえ込めば勝ちにしよう。それならば、大ケガまではしないだろう。だから、武器は無しだぜサイのお嬢ちゃん」


 コウヤは立ち上がり、武器使いの女、サイに挑発をかけた。


「ふんっ!! バカにするな。武器が無くとも充分」


「もし、武器が無くて心細くなっても泣くなよ」


「きっ……きっさまーーっ!!」


 サイの頭に血が登り、トマトのように真っ赤に色付いてしまった。


 コウヤは莉子と球也に言った。


「いいか……先鋒は俺がいく。中堅は莉子。大将が球也だ」コウヤがこちらの対戦カードを組んだ。


「えっ!? て、ことは?」


「鈍いなキュウ、あの三人、まとめて俺が倒してやるってことだ」


 莉子と球也の顔色が明るくなった。


「そっか! 数だけ用意しとけばいいんだもんね。こっちはマジレスラーだから頼もしいよ」


 莉子が安堵の表情になった。



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