
修練の鏡と精霊の大地
第7章 小さな戦士の村
顔が微妙に強張っている。
「おい、ワードフとやら……あれは何を参考にして作った?」
コウヤはリングを指差して言った。
「お前達の世界から持ってきたこの本を、真似させてもらった」
ワードフが出したのは、週刊のプロレス雑誌だ。しかも、かなり古い。おそらくコウヤがまだ中学生あたりに見ていた時のものだろう。
「見せてくれ」とコウヤはワードフからその本を取ると、ペラペラとページをめくり出した。
「……!」
コウヤは見つけた。
「マジか……なんでよりによって、コレを真似するんだ……」
コウヤが見た記事は、当時、危険で過激なプロレススタイルが売りの団体が考案した試合形式で、ロープの代わりに有刺鉄線が張られているものだった。
目の前にあるリングには有刺鉄線ではなく、トゲのある植物のツタをロープの代わりに一面に3本ずつ張ってあるのだ。
「おい、あれはヤバいだろ!!」とコウヤが抗議する。
ワードフは笑って言った。
「それだけじゃない、これを見ろ」
ユングが長い棒で、ツタをつついた。
『パーン!!』
突然、音と共に、何かが弾けて破裂した。
コウヤの顔が焦りに変わる。
「まてぇっ!! そんな爆破的な小細工しなくていいっての!!」
「爆破種だ。触れると、とてつもない勢いで破裂して種を飛ばすちなみに、むっちゃくちゃ痛いぞ」
「お前らどんだけ無鉄砲なんだ……」
「おい、ワードフとやら……あれは何を参考にして作った?」
コウヤはリングを指差して言った。
「お前達の世界から持ってきたこの本を、真似させてもらった」
ワードフが出したのは、週刊のプロレス雑誌だ。しかも、かなり古い。おそらくコウヤがまだ中学生あたりに見ていた時のものだろう。
「見せてくれ」とコウヤはワードフからその本を取ると、ペラペラとページをめくり出した。
「……!」
コウヤは見つけた。
「マジか……なんでよりによって、コレを真似するんだ……」
コウヤが見た記事は、当時、危険で過激なプロレススタイルが売りの団体が考案した試合形式で、ロープの代わりに有刺鉄線が張られているものだった。
目の前にあるリングには有刺鉄線ではなく、トゲのある植物のツタをロープの代わりに一面に3本ずつ張ってあるのだ。
「おい、あれはヤバいだろ!!」とコウヤが抗議する。
ワードフは笑って言った。
「それだけじゃない、これを見ろ」
ユングが長い棒で、ツタをつついた。
『パーン!!』
突然、音と共に、何かが弾けて破裂した。
コウヤの顔が焦りに変わる。
「まてぇっ!! そんな爆破的な小細工しなくていいっての!!」
「爆破種だ。触れると、とてつもない勢いで破裂して種を飛ばすちなみに、むっちゃくちゃ痛いぞ」
「お前らどんだけ無鉄砲なんだ……」
