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修練の鏡と精霊の大地

第7章 小さな戦士の村

 球也と莉子はまったくの他人事だった。


 格闘技、プロレスなら専門のコウヤに任せればいい。


 コウヤは思った。


『この試合形式を全部俺が受けるのか……洞窟のファイヤーゼリーは勝てると思って調子にのって突っ込んだけど、これはリアルに痛いだろ……』


 リングの上には相手の先鋒、刺青男のユングが登場した。


「ヘーイ!! そちらの相手は誰だ!!」


 ユングはリング上でスピーディーなシャドーボクシングを披露した。


「チビのクセに動きは早いな」


 コウヤはリングに入る。


「ん?」なにかに気が付いた。


 リングが狭い。それにロープの位置がやや低いのだ。


「なるほど……こいつらにとって大きめはこんなもんか……動く範囲が決められたな」


 コウヤはしゃがみこんで、相手の目線に合わせると軽く頭を下げた。


「ま、俺だったら本気できてもかまわないぜ。かかってこい」


 コウヤはファイティングポーズをとる。


「それでは、はじめっ!!」ワードフが試合開始を告げる。




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