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修練の鏡と精霊の大地

第7章 小さな戦士の村

 サイはコウヤの顔を見て、冷たいものを背中に感じた。


 一瞬だが、蛇に睨まれる蛙のように体が固まった。


 リング下にいるワードフが、コウヤに言った。


「何を言うかっ!! これはお前達巨人にも大ダメージを与えられるように用意したトラップだ」


「それをお前達が喰らうこともあるんだ。お前達は小人だけど、あの破壊力見ても、すげぇ力があるんじゃねぇか。力だけじゃ充分に強いぜ」


「つ……強い? 我々が?」


 ワードフは言葉をつまらせた。


「いいか、見てろ」


 コウヤは自ら走り、背中からロープに突っ込んだ。


『パパパパパーーン!!』


 激しく鳴る破裂音。トゲが皮膚に刺さり、弾けた種の衝撃が背中を貫く。


 辺りは突然の出来事でみんな声を失った。


「いっつ……」


 コウヤの顔が苦痛に歪む。


「コ、コウヤさぁーーん!! なんてことするんだよぉ!!」


 球也はかけよって叫んだ。


 コウヤはニヤリと笑い、ワードフを指差した。


「おい、立ち上がってやったぜ……こんなのがハンデになるならいくらでも受けてやるぞ」




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