修練の鏡と精霊の大地
第7章 小さな戦士の村
そして、闘うことだけに訪れたようなこの村を去ることとなった。
休憩しようにも建物には入れず、武器を購入しようにも、武器や装備は小人サイズ。
特に何も出来ぬまま、コウヤが試合して負けただけの小滞在だった。
だが、そのおかげで手に入れた物は大きかった。
2つの精霊。
しかも、自分達が探しているかもしれない人物からの預かりもの。
闇神を倒し、封じ込めるために必要な力となるかもわからない。
いや、人間である自分達では出来ないことを次々と助けてくれる精霊。
もっと成長してもらわなければ……。
それに伴い、己の成長も導かなければならない。
この旅のもうひとつの目的が、自分を変えること。
実際、彼らはそっちの目的を忘れているようだ。
最初にコウヤと闘って、爆破の餌食となったユングが、フラフラとこちらにやってきた。
「どうした?」とコウヤが声をかける。
ユングはソワソワし、何度も唇を舌で濡らしていた。
まさか、もう一度闘え!? そんな申し出ではないだろうかと、みんな考えた。
だが、ユングの口から出た言葉はまったく違った申し出だった。
「お願いだ……俺も旅に連れて行ってくれ」
「えっ!?」
意外な一言に一同は困惑した。
ユングはさらにこう続けた。
「俺は……実は人間だ。妖精じゃない」
「に……人間!?」
球也は目を丸くした。
休憩しようにも建物には入れず、武器を購入しようにも、武器や装備は小人サイズ。
特に何も出来ぬまま、コウヤが試合して負けただけの小滞在だった。
だが、そのおかげで手に入れた物は大きかった。
2つの精霊。
しかも、自分達が探しているかもしれない人物からの預かりもの。
闇神を倒し、封じ込めるために必要な力となるかもわからない。
いや、人間である自分達では出来ないことを次々と助けてくれる精霊。
もっと成長してもらわなければ……。
それに伴い、己の成長も導かなければならない。
この旅のもうひとつの目的が、自分を変えること。
実際、彼らはそっちの目的を忘れているようだ。
最初にコウヤと闘って、爆破の餌食となったユングが、フラフラとこちらにやってきた。
「どうした?」とコウヤが声をかける。
ユングはソワソワし、何度も唇を舌で濡らしていた。
まさか、もう一度闘え!? そんな申し出ではないだろうかと、みんな考えた。
だが、ユングの口から出た言葉はまったく違った申し出だった。
「お願いだ……俺も旅に連れて行ってくれ」
「えっ!?」
意外な一言に一同は困惑した。
ユングはさらにこう続けた。
「俺は……実は人間だ。妖精じゃない」
「に……人間!?」
球也は目を丸くした。