修練の鏡と精霊の大地
第8章 カビと巨人
<倒す方法はあるで>
純化の肩にいたソーヤが言った。
「あんた、知ってるなら早く言いなよ」と莉子が責める。
<せやけど、ある意味危険も伴うで>
「方法だけでも教えなさいよ!!」
<あくまで倒す方法やで、火に弱いから焼いたらええねん>
「バカっ!! そんなことしたら純化も危険じゃないの!!」
<でも、それしかあらへん>
ソーヤは、純化の持っていた精霊の石が入った袋を取って莉子に渡すと、自分も莉子の肩に乗り移った。
どんどんワラワラが動きはじめている。顔の型もハッキリとし、真っ白な毛に包まれた大きなゴリラのようだ。
「莉子っ!! 火の精霊で燃やせ!!」とコウヤが叫んだ。
「ハァッ!? お前、バカじゃないのか!? 純化の命を考えろよ!!」
「聞け!! ここの世界の火は燃えるけど強烈な熱さはない! それは俺が実証済みだ!!」
コウヤは前日、炎に包まれたゼラチナスオイルキューブに突っ込んで、その熱さは充分承知だった。彼の場合は後先考えないバカな行動だったわけだが……。
「なに言ってんのさ! あんたは痛みに強いレスラー。この子はか弱い女性だよ!! なにかあったらどうすんのさ!?」
純化の肩にいたソーヤが言った。
「あんた、知ってるなら早く言いなよ」と莉子が責める。
<せやけど、ある意味危険も伴うで>
「方法だけでも教えなさいよ!!」
<あくまで倒す方法やで、火に弱いから焼いたらええねん>
「バカっ!! そんなことしたら純化も危険じゃないの!!」
<でも、それしかあらへん>
ソーヤは、純化の持っていた精霊の石が入った袋を取って莉子に渡すと、自分も莉子の肩に乗り移った。
どんどんワラワラが動きはじめている。顔の型もハッキリとし、真っ白な毛に包まれた大きなゴリラのようだ。
「莉子っ!! 火の精霊で燃やせ!!」とコウヤが叫んだ。
「ハァッ!? お前、バカじゃないのか!? 純化の命を考えろよ!!」
「聞け!! ここの世界の火は燃えるけど強烈な熱さはない! それは俺が実証済みだ!!」
コウヤは前日、炎に包まれたゼラチナスオイルキューブに突っ込んで、その熱さは充分承知だった。彼の場合は後先考えないバカな行動だったわけだが……。
「なに言ってんのさ! あんたは痛みに強いレスラー。この子はか弱い女性だよ!! なにかあったらどうすんのさ!?」