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修練の鏡と精霊の大地

第8章 カビと巨人

 ペタロは立ち上がると、周りの様子を眺め見た。


「すいません、どなたかこのメメ娘さんを担いでいただきたい」とペタロが言った。


「待ってくれよ……俺達は病気のことはまったくわからないんだ。何か薬や治療法はあるんだろうな? それと、純化から我々に感染することはないのか?」コウヤはそう聞いてみた。


「あなた方は人間様ですよね? 人間様でしたら感染はございません。キスをしても、セックスしても大丈夫ですよ」


「ちょ……なんだよ、その単語は妖精の国でも共通かよ……いや、いくらなんでもこんな時にそれはしないけどさぁ」


 すると奈美がペンを走らせた。



[セックスってなんですか?]



「……」








 誰も、なにも言えなかった。


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