修練の鏡と精霊の大地
第8章 カビと巨人
「でも、僕らには医療の知識がありません。もし、急変したら大変やし……」
球也はそう言うと、純化の方に目を向けた。
「わかりました。じゃ、簡単な地図でも書いておきましょう。ただし、トラップがどこにあるかは全部はわかりませんが、道順を示しておきますので、その通りに進んで下さい」
ペタロはそう言って紙を数枚出すと、ペンで書きはじめた。
「俺とユングと莉子は、生きたワラワラを狙おう。こっちの方が危険度があるからな」
コウヤの提案に莉子とユングは了承した。
万が一のため、バンタリンの薬を半分と、火の精霊とソーヤを球也が預かった。
奈美は外に出ると、武器屋に矢の補充に行った。
純化を助ける。みんなその気持ちだけで立ち上がった。
「キュウ、たぶん俺達の班が早く終わると思う。そうなったらそっちに向かうから」
コウヤはそう言って球也の肩をポンとたたく。
「いや、早よ終えて僕と奈美ちゃんでそっちの応援に行きますわ」と球也は笑って言った。
コウヤは最初、若い二人だけで行かすのは危険ではないかと思っていた。
だが、球也に自信を持たせ、前に率先して立たせることが大事だと考え、塔に向かわせることにした。
球也はそう言うと、純化の方に目を向けた。
「わかりました。じゃ、簡単な地図でも書いておきましょう。ただし、トラップがどこにあるかは全部はわかりませんが、道順を示しておきますので、その通りに進んで下さい」
ペタロはそう言って紙を数枚出すと、ペンで書きはじめた。
「俺とユングと莉子は、生きたワラワラを狙おう。こっちの方が危険度があるからな」
コウヤの提案に莉子とユングは了承した。
万が一のため、バンタリンの薬を半分と、火の精霊とソーヤを球也が預かった。
奈美は外に出ると、武器屋に矢の補充に行った。
純化を助ける。みんなその気持ちだけで立ち上がった。
「キュウ、たぶん俺達の班が早く終わると思う。そうなったらそっちに向かうから」
コウヤはそう言って球也の肩をポンとたたく。
「いや、早よ終えて僕と奈美ちゃんでそっちの応援に行きますわ」と球也は笑って言った。
コウヤは最初、若い二人だけで行かすのは危険ではないかと思っていた。
だが、球也に自信を持たせ、前に率先して立たせることが大事だと考え、塔に向かわせることにした。