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修練の鏡と精霊の大地

第8章 カビと巨人

 ワラワラを探す三人は再び、よく出ると言われる湿地にいた。


 ボロ切れをまとった姿で、先ほどの経験から地面の色まで気にしながら進む。


「そう簡単にはみつからないな」とコウヤが言った。


「私は見付けて、絶対に首のひとつでももぎ取ってやりたい。純化の仇!!」


 莉子は両手に、2本のナイフを構える。



 三人の中ではワラワラをよく知るユングも、今日みたいな出現は初めてだったようだ。


「あれじゃ、360度油断出来ませんよ……」


 ユングは両手に1本ずつ、サイと言う三股フォークの真ん中が長くなったような武器を持っている(Ψ←こんなやつ)


「それって、ゲームで忍者とか、チャイナ服みたいなのを着てる女格闘家が、よく持ってる武器だよな。実物は初めてだ」


 コウヤはユングの持っているサイに食いついた。


「これは、伝説のサイと呼ばれている武器だそうで、初めて来た村でいただきました」


「この世界は伝説とか勇者とか、いくらほどあるんだ?」


 コウヤは自分の勇者の斧を抜き取った。




『ゴゴゴゴゴゴゴ……』



 突如、地鳴りがおこりだした。




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