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修練の鏡と精霊の大地

第2章 物語の扉

「そう言えば、午前0時に鏡を覗けって、言ってたなぁ……」


 いったい、何が起こるのだろうか?


 自分を変えるきっかけを掴めるのなら、僅かな可能性にもかけてみたい。


 球也は静かにその時を待った。



 コッチ、コッチ、コッチ、コッチ……



 時計の秒針の音が耳に入ってくる。


 後、10分ほどで0時だ。


 下のベッドを覗く。優也は問題集を片手に爆睡している。寝る前まで勉強をしていたようだ。


 球也はゆっくりとベッドを降りた。


 優也が急に寝返りをうった。それと同時に何かを言い出した。


「ん〜、見てろ〜太くて硬いこいつをぶちこんでやるぜ〜」


「こいつ……なんちゅう夢を……」


 この時、優也は、モンスターに鋼の槍を突き刺そうとしている夢を見ていた。


 球也は鏡を覗いてみる。


 同じ様に鏡の中の自分も、こちらを見ている。


 まだ、何も起きていない。球也は時計を見た。


「あと、1分で0時だ」



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