修練の鏡と精霊の大地
第2章 物語の扉
やがて、日付が替わる。
午前0時だ。
「何が映るんやろ?」
球也は恐る恐る、鏡を覗いてみた。
「……」
何も替わった様子がない。部屋の天井が見えているだけだ。
「ガセかい……」
球也は肩を落とす。
そんな上手い話はない。適当な手品を見せられただけだ。
あんな精霊もマジックみたいなもんだろ。
「ふざけんなっちゅうに……」と球也は鏡を見た。
「!!」
鏡はジワジワと真っ青な色に変色した。
「えっ!?」
自分の顔は映らない。だが、鏡は空の様に青い。
「なんだこれ……」
その青い所を横切る様に、白いフワフワした綿の様な物が横切る。
それは間違いなく、鏡の中で動いている。
「……空?」
球也にはそう見えた。
その様子をただ、黙って見ている。
「あれ?」
今、何かが映った。
鏡の向こうに手の様な物が見えた。
「気のせいだよな……」
球也はまた鏡を覗きこむ。
すると、横から細身の中年男性の顔が、こちらを窺っているのが見えた。
「うわっ!!」
午前0時だ。
「何が映るんやろ?」
球也は恐る恐る、鏡を覗いてみた。
「……」
何も替わった様子がない。部屋の天井が見えているだけだ。
「ガセかい……」
球也は肩を落とす。
そんな上手い話はない。適当な手品を見せられただけだ。
あんな精霊もマジックみたいなもんだろ。
「ふざけんなっちゅうに……」と球也は鏡を見た。
「!!」
鏡はジワジワと真っ青な色に変色した。
「えっ!?」
自分の顔は映らない。だが、鏡は空の様に青い。
「なんだこれ……」
その青い所を横切る様に、白いフワフワした綿の様な物が横切る。
それは間違いなく、鏡の中で動いている。
「……空?」
球也にはそう見えた。
その様子をただ、黙って見ている。
「あれ?」
今、何かが映った。
鏡の向こうに手の様な物が見えた。
「気のせいだよな……」
球也はまた鏡を覗きこむ。
すると、横から細身の中年男性の顔が、こちらを窺っているのが見えた。
「うわっ!!」