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修練の鏡と精霊の大地

第2章 物語の扉

 中は広く、壁は土で固められている。外からみる限り木造建てなのはわかった。


 家には扉らしき物はまるでない。治安がいいのだろうか?


 周りには沢山の大きな植木ばちの様な物が置かれてあり、それぞれに木の板でフタがされていた。


 奥に案内されると、草で編んだ物なのか、ござの様な物が敷かれてある。


「さあ、こちらにお座り下さい」


 ヌカーに案内されるままに、切った丸太に布を被せた様な物に座らされた。


「今、履き物と着衣物を用意いたしますから……チムキーー!! 伝説のお客様がいらしておる。準備のモツを!!」


 何が起こるのか不安で仕方がない。


『モツって、モツ鍋でも食わせてくれんの?』等と、不安ながらもそんなことを考えてしまう。



 すると、カーテンのようなもので仕切られた所から、30代くらいだろうか?髪の長い女が出てきた。


「紹介しよう、娘のチムキじゃ」


「はじめまして、チムキです」


 女は深々と頭を下げると、球也は顔を真っ赤にして会釈する。


 この時、自分は熟女好きなんだと初めて自覚した。


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