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修練の鏡と精霊の大地

第12章 光と虹の橋

 奈美が蛇口をひねり、容器に水を入れた。


「てか、佐田さん、あの仕掛けを全部クリアーして、ここまで上がってきたんすか? 他のお連れの方は?」


 球也がそう尋ねると、勇樹は腕を組み、大きく息を吸った。


「ふぅ〜、お前ら、知らなかったのか? 入り口の裏側には立派な、らせん階段があって、中に入らなくてもそこから上がって来れるんだよ。他の連中は上がるのがしんどいとか、高所恐怖症とか言って、誰も上がってこなかったんだ」


 それを聞いて、奈美と球也はペタリと座り込んだ。


「マジッすかぁ!! そんなのがあるなら、あんだけ危ない思いをして行くことあらへんかったがなぁーっ!!」


 球也は床を叩いて悔しがる。


「そうよ……もし、それがあるとわかってたんだったら……ソーヤもこんなことにならなかったし……」


 奈美は嘆いた。


「ま、俺達は先に入り口を見つけたんだが、入り方がわからなかったから、他にないかと探したら、運よく外にらせん階段があったんだ。こればかりはしょうがねえわな」と勇樹は大きくため息をついた。


「ソーヤを蘇らせる方法はないのかな……」


 奈美がそう呟いた。



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