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修練の鏡と精霊の大地

第12章 光と虹の橋

 球也は、どう声をかけていいかわからなかった。


「おい、奈美」と勇樹が声をかけた。


 奈美は目を閉じ、返事はしなかった。


「その精霊、いるべき場所に連れていってやろうぜ。そいつに寂しい思いだけはさせたくないだろ」


 その言葉に、奈美は顔をあげた。


「どういう意味ですか?」と球也が聞いた。


 ソーヤが、いるべき場所というのはどこだろう?


 勇樹は少し呆れ顔になった。


「あのなぁ、さっきも言っただろう。ここは、精霊の大地への入り口なんだって」


「……て、ことは、ソーヤがいる場所は精霊の大地ってこと?」と奈美が聞いた。


「そりゃそうだろう。俺はそこにひとつの答えがあると思うんだがな」


「でも、それどうやっていけるん? なんにもあらへんよ」


「それを俺も探してるんだ。なにかしらないのか?」


「なんや、ごっついこと言うときながら、佐田さんも知らんのぉ!?」


 やり返すように、今度は球也が呆れた顔になった。


「ここに来れば、そこに行けると思ったんだよ!! 来てもなにもねえから困ってんだろうがよ!!」



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