
修練の鏡と精霊の大地
第12章 光と虹の橋
頭に浮かんだ映像が、無事に精霊の大地に着いた場面より「あ〜れ〜」と言いながら、両手を上げて落ちていく三人の姿だった。
「やべ……死にたくない」
勇樹は引き返すつもりで後ろを向いた。
だが、それはいけないと、頭を振った。
自分よりはるかに若い、女の子の奈美が先頭に立って歩いているのに、なぜ自分が怖がっているのだと、恥ずかしさと情けなさで、自分自身に悔しさを覚えた。
「怖がっちゃいけないな……俺は格闘家だ……」
大きく息を吸って、前方斜め前をむいてゆっくり歩いた。
「自分はいま、道路の白線の上を歩いているんだ。それよりもここは幅はある……大丈夫」
精神を集中させ、通れるものだと信じこむ。
他に道はない。ここが精霊の大地に繋がる、唯一の入り口。
でなければ、あの光と虹の精霊の出したこれはなんだったんだ。
問題の精霊は、ウェイトリフティングで持ち上げたら予想以上に重かったみたいな顔で、耐えている。
大丈夫なのか?
奈美と球也が持っていた、ソーヤとか言う精霊みたいになるんじゃなかろうか?
もし、そうなったら、間違いなく落下だ。
「やべ……死にたくない」
勇樹は引き返すつもりで後ろを向いた。
だが、それはいけないと、頭を振った。
自分よりはるかに若い、女の子の奈美が先頭に立って歩いているのに、なぜ自分が怖がっているのだと、恥ずかしさと情けなさで、自分自身に悔しさを覚えた。
「怖がっちゃいけないな……俺は格闘家だ……」
大きく息を吸って、前方斜め前をむいてゆっくり歩いた。
「自分はいま、道路の白線の上を歩いているんだ。それよりもここは幅はある……大丈夫」
精神を集中させ、通れるものだと信じこむ。
他に道はない。ここが精霊の大地に繋がる、唯一の入り口。
でなければ、あの光と虹の精霊の出したこれはなんだったんだ。
問題の精霊は、ウェイトリフティングで持ち上げたら予想以上に重かったみたいな顔で、耐えている。
大丈夫なのか?
奈美と球也が持っていた、ソーヤとか言う精霊みたいになるんじゃなかろうか?
もし、そうなったら、間違いなく落下だ。
