
修練の鏡と精霊の大地
第13章 橋の上の攻防
「落ちる……」
恐怖に身を包まれ、すべてを覚悟し、目を閉じた。
「うわぁぁぁぁーーっ!!」
その後ろから聞こえたのは、勇樹の叫び声だ。
もう、落ちたのだろう。こんな高さから落ちれば、もう、助からない。
大丈夫、自分も一緒にいく。そして、奈美も……。
などと、考えている。
なぜ、落ちながら考えられるのだろうか?
球也は落ち着いていた。
「あれ?」
ゆっくりと、目を開けた。
目の前は、まだ青い空だ。まだ、落ちている最中か!?
「おいっ!! 球也ぁーっ!!」
また勇樹の声だ。
呼ばれたからってどうなんだ。自分はもう……。
そう思いながら、いま、自分の体に触れているなにかがあるのに、気がついた。
「あれ?」
うつぶせた手足に当たるもの。
ゆっくりと目を開けて見た。
「すうぉっ!!」
ものすごく酸っぱいものを、口に入れたときのような身震いがした。
橋の上にいた時と、同じくらいの高さで、宙に浮いているのだ。
いや、その場でなにかに乗っている感覚だった。
「高い高い高いって!! アカンて、ケツ、ゾワゾワするって!!」
恐怖に身を包まれ、すべてを覚悟し、目を閉じた。
「うわぁぁぁぁーーっ!!」
その後ろから聞こえたのは、勇樹の叫び声だ。
もう、落ちたのだろう。こんな高さから落ちれば、もう、助からない。
大丈夫、自分も一緒にいく。そして、奈美も……。
などと、考えている。
なぜ、落ちながら考えられるのだろうか?
球也は落ち着いていた。
「あれ?」
ゆっくりと、目を開けた。
目の前は、まだ青い空だ。まだ、落ちている最中か!?
「おいっ!! 球也ぁーっ!!」
また勇樹の声だ。
呼ばれたからってどうなんだ。自分はもう……。
そう思いながら、いま、自分の体に触れているなにかがあるのに、気がついた。
「あれ?」
うつぶせた手足に当たるもの。
ゆっくりと目を開けて見た。
「すうぉっ!!」
ものすごく酸っぱいものを、口に入れたときのような身震いがした。
橋の上にいた時と、同じくらいの高さで、宙に浮いているのだ。
いや、その場でなにかに乗っている感覚だった。
「高い高い高いって!! アカンて、ケツ、ゾワゾワするって!!」
