修練の鏡と精霊の大地
第13章 橋の上の攻防
「なぁ……奈美ちゃん」
「……」
人が落ちていく様子を目の当たりにした奈美は、ショックで硬直してしまった。
球也も、本当は泣き叫びたかった。
だが、そこは、今ここにしかいない男の子。
塔の中では二人で頑張ってきた。
ここで、自分が弱くなってしまっては、先に進むどころか、太陽の熱で干からびて死んでしまう。
「奈美ちゃん……」
後ろから声をかけた。
「!」
奈美は、振り返るとハッとした顔を見せた。
球也は少し、胸の中がときめいた。
「大丈夫? ショックだけど……今は頑張って……」
「橋が見えます!」
「へっ?」
球也は本気の「へっ?」を出した。
この予想だにしなかった返答はなに?
意味がわからず、球也は辺りを見渡した。
「えぇーっ!?」
意外な光景が目に入ってきた。
虹色に光る橋が、再びできている。
「な、な、な、な、な、な、な、な、な、なに? な、なに?」
熱中症による幻覚か?
球也は何度も目をこする。
「……」
人が落ちていく様子を目の当たりにした奈美は、ショックで硬直してしまった。
球也も、本当は泣き叫びたかった。
だが、そこは、今ここにしかいない男の子。
塔の中では二人で頑張ってきた。
ここで、自分が弱くなってしまっては、先に進むどころか、太陽の熱で干からびて死んでしまう。
「奈美ちゃん……」
後ろから声をかけた。
「!」
奈美は、振り返るとハッとした顔を見せた。
球也は少し、胸の中がときめいた。
「大丈夫? ショックだけど……今は頑張って……」
「橋が見えます!」
「へっ?」
球也は本気の「へっ?」を出した。
この予想だにしなかった返答はなに?
意味がわからず、球也は辺りを見渡した。
「えぇーっ!?」
意外な光景が目に入ってきた。
虹色に光る橋が、再びできている。
「な、な、な、な、な、な、な、な、な、なに? な、なに?」
熱中症による幻覚か?
球也は何度も目をこする。