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修練の鏡と精霊の大地

第14章 精霊の大地

「攻撃やったら、まず火やな。それも威力のあるやつ。それと岩の精霊、使い方によっては凄いパワーやで」


「でも、相手は神に釈迦と名乗ってるから、かなり苦戦しそう……相手が火を吹いてきたら、水が必要だし……と、言うか、ここは他にどんな精霊がいるのかなぁ?」


「たしかになぁ、僕が見たやつも4つくらいかなぁ。探せばいろんなんおると思うわ。水の精霊やったら、あの滝におったかもしれんなぁ。滝やから、すごい精霊おるやわからん」


「じゃ、手分けしていろいろさがしましょうよ! 私、水の精霊を今から探してきます」


「そうやな。じゃ、ノルマは一人、5個みつけよう。僕は攻撃系探すから、奈美ちゃん、防御系頼むわ。で、あの看板の所で会おう」


「は〜い、じゃあ、また後で!」


 そう言って、奈美は先ほど休憩をとった湖に戻った。


「さて、あの岩山に続く、森の方に行ってみるか」


 球也は遠くに見える、岩山の手前にある森に足を進めた。


 森の中は涼しく、所々で鳥の鳴き声がする。


「へぇ〜、こんな所に鳥いてるんやぁ」


 今まで影のない太陽の真下にいたため、森の中はとても心地よかった。


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