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修練の鏡と精霊の大地

第14章 精霊の大地

 精霊の大地。多種多様の精霊が棲息する世界。


 有機体はもちろん、無機物のものもある。


 球也は森の中を歩く。


 やはり、いるのはソーヤと同じ種類の植物系の精霊。


 茶色いものや、緑色のもの、鮮やかな色をしたものまである。


「成長するって言うてたなぁ。草の精霊が草木になって、樹木の精霊になるんやな。あのキレイなやつは花の精霊かな?」


 まるで小動物を見るような目で、精霊達を眺める。


 木の上を見ると、あちらこちらに赤とオレンジの精霊がぶらさがっている。


 おそらく果実や木の実の精霊であろう。


「なぁ、きみらはなんかのくだもんの精霊なん?」


 球也はそう尋ねるが、精霊達は頭をかしげるばかり。


「日本語がわからないんかなぁ?」


 日本語がわからないわけではない。


 球也の関西弁が伝わってないだけだ。


 そこで球也は考えた。


『まてよ……木の実や果実の精霊やったら、空腹の時になにか出してくれるかもしれんなぁ』


 ニヤリとした。 


「あ〜、どうかね、諸君。我が栄球也の下部となって、正義のために働いてみないかねぇ〜」



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