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修練の鏡と精霊の大地

第14章 精霊の大地

 ドラムは右手を出した。


「では、その動かなくなった精霊を私の手に、のせて下さい」


「どれに? 3本あるよね」


「基本は真ん中ですよね」


「いや、あんたの基本がわからんし」


 球也は動かなくなったソーヤを、ドラムの手にのせた。


 ドラムはソーヤの体に左手をかざす。


「う〜ん、死んではいないのはわかるんですが、精霊特有のオーラが出ているのか出てないのか、中途半端で」


「3本の手で同時にかざすから、そうなるんやろ!! ちょ、下の1本だけでしてみ」


「うおっ!! オーラがビンビンにくるぜ!!」


「お前、アホやろっ!!」


 ドラムによるソーヤ再生術がはじまった。


「自分の限界以上のパワーを一気に放出すると、石に変わる力さえも残らず、ものを考える力さえも無くなってしまうんです。だから、パワーを入れてあげれば元に戻ります」


「それをなんて言うの?」


「ハンドパワーです」


「なんで、それ知ってんだよ。俺でもギリギリ知ってる程度なのに」


 ドラムがかざした手に、念をこめる。


「デンヘマイラワモレダンナンソ、レハナシマサヲメテメヤイバシ、ンゲカエエ、ンサンア」



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