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修練の鏡と精霊の大地

第14章 精霊の大地

「あ、あの世!?」


 そんなのが、本当にあるのか? 球也は半信半疑だった。


「そうです。あの山を越えた所に、この世界の冥界の門がございます。そこに入りますと、すぐ横に冥界入場窓口という受付がございまして、そこで入場申請を書いていただければ、許可証をいただけます。それを持てば、生きている方でも出入り出来るのです」


「なんか面倒やなぁ……死んだ人はどうなるのさ?」


「はい、その受付で名前を言えば、霊界担当の係員がきまして、霊界事務局長の所に案内されます。まあ、これはあなた方人間が言う閻魔大王みたいなもんでしょうな」


「なんか、すんげぇ、人間くさいことしてんなぁ」


「て、その魂は、生前のおこないを審査されたうえ、どのランクの精霊になるかを決められます」


「え!! て、ことは、精霊って、亡くなった人の魂ってこと?」


「そう。ま、あなた方人間が言う、幽霊、霊魂、ポルターガイストみたいなもんです」


「最後のやつ、よくしってたなぁ」


 球也は周りにいる精霊達に目を向けた。


「つまり、精霊の姿ってのは、いずれなにかに生まれ変わるための修行ってことやな」


 ちょっと、それらしいことを言ったとばかり、球也の鼻がフンとなった。



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