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修練の鏡と精霊の大地

第14章 精霊の大地

 奈美が最初の村で会った、精霊マスターや、バンタリンは、村では緊急非常用の役割があった。


「なるほど、バンタリンさんは精霊使いだけじゃ仕事にならんから、飲み屋をしてたんや」


 球也は山の方を見た。


「きっと、バンタリンさんも、なにかの精霊になるんやろうなぁ」


「そうですね。ちなみに、精霊は成長します。四回成長して、50年経つと、また妖精に生まれ変わるのです」


 50年。精霊としての寿命は短い。精霊としての生き方をまっとうさせるには、その力を存分に発揮させるということ。


 闇神との戦闘にそなえ、この精霊の力をたくさん借りるしかない。


「なるほど、精霊のことは、ようわかった。じゃ、まず、そのダイヤと金の精霊を預かります」


「いや、残念ながら、この2つは、あなたのことを金に汚そうという判断をしたらしく、仲間になりたくないと……」


「ことわられたかっ!!」


 自分は現代の金銭に見放されたと、地面に手をついて悔しさを噛みしめた。


 こうして、時間は過ぎていく。




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