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修練の鏡と精霊の大地

第14章 精霊の大地

 三角柱の看板で、一人待つ奈美。


 両手には、7つもの石をかかえていた。


「球也さん、これを見たら絶対に驚くぞっ!!」


 この精霊の石の数を見た時の、球也の反応がとても楽しみだった。


「おーい!!」


 球也の声だ。


 奈美は声の方に顔を向ける。


「えぇーーっ!!」


 奈美の方が驚いた。


 頭を真っ赤にした球也の後ろから、もっと赤い、腕が6本ある、一つ目の怪物がついてくるではないか。


 奈美は石を地面に置き、急いで矢を向けた。球也が襲われていると思った。


「待てっ待てっ待てっ!! これは敵じゃねえから!!」


 球也が慌てて、そう告げる。


 頭が血で染まった球也に、敵ではないと言われても、奈美にしてみれば近寄りたくないビジュアルだった。


「あのさ、奈美ちゃん。こいつ実は、この精霊の大地の、なんだかんだのアータラコータラあれがあれであれのそれなんだよ」


「えっ! すべての精霊をつかさどる、精霊の長で、神のような存在のドラムさんですってぇ!?」


「うん、だいたい合ってる……てか、なんでわかる?」


 球也はドラムについて、すべてを話した。


 奈美はすべてを理解した。



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