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＜確かに、同じ物知りでしょうけど、あなたが知らないことを私が知っている。私が知らないことをあなたが知っている。ただそれだけのこと。私は妬まれる覚えはございません！　私はあなたを妬んだり、憎んだりしていません。そんなあなたの性格に対して、もの申している所存でございます＞


「言ってることわかるけど、なんかこいつ腹立つなぁ」と球也はサックを指差して言った。


　サックは続けて言った。


＜ソーヤさん、私はあなたを尊敬しておるのですよ＞


　そっぽを向いていたソーヤは、チラリとサックに目をやった。


＜ど……どういうことや？＞


＜あなたは、塔の中でレベルが上がっていないのにもかかわらず、自分を犠牲にしてまで、限界以上の力をだして巨木を出現させた。あれは私には出来ません＞


＜そんなもん、お前、見てへんやないか!!＞


＜見ていなくとも、あれだけのパワーを放出していていれば、同じ種族の私が感じないわけないでしょう!!　おそらく、この大地の植物系種族はみんな感じているはずです！＞