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修練の鏡と精霊の大地

第14章 精霊の大地

 今のところ、ないがしろにされているようなので、ここは精霊同士で進めるしかないと、ソーヤは真剣に思った。


<ほんなら、お前の話を聞いたるわ>


<感謝します>


 サックは球也と奈美を指差した。


<あの方々のチームワークは、逸物ですね。私がいたグループとは違います>


<まあ、そうやなぁ。あの二人は人間でいうたら若いほうやし、年齢が近いから仲がええんや>


<私がいたグループはまったくチームワークバラバラでした。勇樹って体の大きな方と冒険を共にしていたのですが、いつの間にか、その勇樹って人が仲間はずれにされて、塔からは一人で行動してました>


 その話に奈美が聞き耳をたてていた。


 勇樹の仲間は、高所恐怖症や疲れるからという理由をつけ、塔に登らなかった。それは最初から、勇樹をほったらかしにするつもりだった。


 一緒に行動していた奈美はわかった。勇樹は親切心が裏目に出るタイプの人間だったと……。


 お節介がすぎる。なので、誰からも好かれない。




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