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修練の鏡と精霊の大地

第14章 精霊の大地

 球也とソーヤのプチコントが終わったあと、サックは事情を説明し、自分がひとまずここに残ることを伝えた。


「えぇ〜、サックとゆっくり話が出来ると思ったのにぃ……」


 奈美はプクッと頬をふくらます。


 それにサックが応えた。


<それは申し訳ございません。ですが、私はソーヤさんと同化することを願ってたわけでして、一緒に行くわけにはまいりません。ですが、ソーヤさんはきっと私以上の力で、お二人をサポートされることだと思います>


「はぁ、そうでございますかぁ」


 奈美はサックのしゃべり方につられてしまった。


「さあ、行こかっ!! 精霊のみんな頼むで!!」


 出発の時。


 目指すは、はるか先に見える岩山の向こう。


 そこにある、冥界に行き、神の精霊を手に入れる。


 もう、ゆっくりなんてしてられない。


 自分達で出来ることは早くすませ、下界へもどる。


 そして、闇神を倒さなければならない。



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