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修練の鏡と精霊の大地

第14章 精霊の大地

 球也はなぜか、きょとん顔。


 ナナエは目をグルングルンと動かし、歯をカタカタと鳴らす。喜んでいるのだろうか?


「やはり、あなた方は勇者様でしたか。それならば話さなくてはいけませんね」


「いや、あんた無理して話さんかて……」


「ぜひ、お願いします」


『マジか……』と球也は思った。


 奈美の目はランランと輝いていた。


「な、奈美ちゃん……怖くないのか?」


「だって、倒したら私達は元の世界に戻れるんでしょ!! さっさと倒して帰りましょうよ」


「いやいや、簡単に言うてるけど、生易しいもんやないで……奈美ちゃんRPGはしたことないん?」


「RPG?」


「ロールプレイングゲームや。ファイナルクエストやらドラゴンファンタジーとか、あるやんかぁ」


「テレビゲームしないもん」


 球也の話を推す武器が無くなった。


 恐ろしい相手だったらどうしよう。


 まだ、自分が強くなったという自覚がない。


 パワーアップしたのは、精霊だけ。


 奈美ちゃんは自信がありそうだ。


 そりゃ、あれだけの弓の腕があるのだ。それに、最強の弓が合わされば、怖いものはないだろう。



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