修練の鏡と精霊の大地
第14章 精霊の大地
「いや、奈美ちゃん……冷静にならなあかんて……地上の妖精達が恐れる相手やで! 我々、なんもない少年少女が武器片手にむかっても、恐竜相手にハムスターが、丸腰で挑むようなもんやで」
「つまり、今の私達が恐竜ね!!」
どうすればいい?
球也に答えは出なかった。
「球也さん、怯えてる?」
「お、怯えてへんよ」
怯えていた。
「だって、私も球也さんも、元は一人で使命をおわされたじゃないですか? 仲間と出会えたから、心強く思えたのであって、本来なら一人で立ち向かっても勝算はあると思うんですよ」
「奈美ちゃん、ほんまに14歳か?」
奈美の勢いに圧された球也は、しぶしぶその選択肢にのることになった。
ナナエからの説明を受けたあと、二人は果実の精霊による力で得た果物で腹を満たし、いよいよ、その井戸に向かう時がきた。
「奈美ちゃん……なんか、勝手なことして莉子さんとコウヤさんに怒られないかなぁ……それに、もしものことがあったら、みんな心配するし……」
いろいろ理由をつけて、奈美に諦めさせようと試みる。
だが、奈美はしっかりと前を見据え、しっかりとした口調で応えた。
「球也さん、私も絶対勝てるなんて思ってないです。でも、勇樹さんの使命も一緒に背負っているので、なにも怖くありません」
「つまり、今の私達が恐竜ね!!」
どうすればいい?
球也に答えは出なかった。
「球也さん、怯えてる?」
「お、怯えてへんよ」
怯えていた。
「だって、私も球也さんも、元は一人で使命をおわされたじゃないですか? 仲間と出会えたから、心強く思えたのであって、本来なら一人で立ち向かっても勝算はあると思うんですよ」
「奈美ちゃん、ほんまに14歳か?」
奈美の勢いに圧された球也は、しぶしぶその選択肢にのることになった。
ナナエからの説明を受けたあと、二人は果実の精霊による力で得た果物で腹を満たし、いよいよ、その井戸に向かう時がきた。
「奈美ちゃん……なんか、勝手なことして莉子さんとコウヤさんに怒られないかなぁ……それに、もしものことがあったら、みんな心配するし……」
いろいろ理由をつけて、奈美に諦めさせようと試みる。
だが、奈美はしっかりと前を見据え、しっかりとした口調で応えた。
「球也さん、私も絶対勝てるなんて思ってないです。でも、勇樹さんの使命も一緒に背負っているので、なにも怖くありません」