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修練の鏡と精霊の大地

第3章 冒険の旅へ

 とりあえず、村を出よう。


 球也はヌカーの言う結界を探した。


 結界は、恐らく他のモンスターが入ってこないように張ったのだろう。


「てか、結界なんてあるのかな?」


 村の端を適当に歩くと、それは現れた。


 木の板で看板が立ててある。


『ここが結界→』


「わかりやすいね……ちゃんと日本語で書いてくれてるわ」


 ピンと太い木と石柱に張られた太いロープに、何やら沢山の御札の様な紙が貼ってある。


 どさくさにまぎれて『10』と書かれた紙がある。


「これ、お札のペルーじゃないのか?」


 球也は、そのロープの下をくぐる。


 くぐりながら、そのペルーをついでにくすねていく。


 結界を抜けると、目の前に道がまっすぐ伸び、辺りは草と木に挟まれていた。


 草むらには、手のひらサイズのピンク色の花が咲き、木には緑色の果実の様な物がたわわに実る。


「うわ〜、自然豊かな所やん」


 球也は辺りをキョロキョロと見渡した。



 ヒラヒラと、蝶々が飛んできた。


 真っ赤な羽を持ち、明らかに普段目にする様な蝶々とは違う。




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