
修練の鏡と精霊の大地
第18章 闇の者
<まあ、丸くなるだけで、特に必殺技みたいなのはないみたい。せやけど、あいつはタチ悪いで! 人に乗っかって、脚をモソモソさせよるから>
「それだけかいっ!! いや、それですむなら、まだマシやわ……てか、あれ闇の者なん?」
<そやな。表の神仏達が、闇の者の仮の姿である妖精を、脅かすために出してた、使いの者って呼ばれる怪物おったやろ。まあ、あれみたいなもんや>
「じゃ、あれは闇の怪物!? やべぇ〜」
このままだと、あちらこちらに怪物達が、徘徊してしまう。
なんとかして、阻止せねばなるまい。
球也は河川敷に向かった。
見慣れたいつもの通学路の河川敷は、真夜中に見ると薄気味悪い三途の川に見えた。
「あのジジィ、どこだ?」
<うち、この場所知ってるわ。たしか、球也と初めて会うたとこやなぁ。だいぶ前に感じるなぁ>
「まあ、時間で言えば、数時間前やけどね。いま、0時35分……ここに戻ってから25分くらいかな?」
球也は腕時計を眺める。
ここでは、10分も満たない時間で、自分は大変な思いをしていた。
しかも、現実では考えられない世界で……。
気になることは、いっぱいある。まず、タクノアンを見付けることだ。
だが、河川敷と言っても、かなり広い。
それに必ずしも、その付近にいるとは、限らないのだ。
「どこにおるんや、あのじいさん……」
<よっしゃ、ほんなら探そか>
「それだけかいっ!! いや、それですむなら、まだマシやわ……てか、あれ闇の者なん?」
<そやな。表の神仏達が、闇の者の仮の姿である妖精を、脅かすために出してた、使いの者って呼ばれる怪物おったやろ。まあ、あれみたいなもんや>
「じゃ、あれは闇の怪物!? やべぇ〜」
このままだと、あちらこちらに怪物達が、徘徊してしまう。
なんとかして、阻止せねばなるまい。
球也は河川敷に向かった。
見慣れたいつもの通学路の河川敷は、真夜中に見ると薄気味悪い三途の川に見えた。
「あのジジィ、どこだ?」
<うち、この場所知ってるわ。たしか、球也と初めて会うたとこやなぁ。だいぶ前に感じるなぁ>
「まあ、時間で言えば、数時間前やけどね。いま、0時35分……ここに戻ってから25分くらいかな?」
球也は腕時計を眺める。
ここでは、10分も満たない時間で、自分は大変な思いをしていた。
しかも、現実では考えられない世界で……。
気になることは、いっぱいある。まず、タクノアンを見付けることだ。
だが、河川敷と言っても、かなり広い。
それに必ずしも、その付近にいるとは、限らないのだ。
「どこにおるんや、あのじいさん……」
<よっしゃ、ほんなら探そか>
