
修練の鏡と精霊の大地
第3章 冒険の旅へ
球也は驚きのあまり、一瞬、言葉が出なかった。
「あんたらの世界では除虫菊って名前で、あの花が変化して咲いてるじゃろ。それの素だ」
「えっ!? 蚊取り線香の素材の元祖!? これはビックリたまげるわ〜」
「勇者様、あんた、おっさんみたいなしゃべり方すんな。若いんだろ」
「はい、学校でのあだ名は『ご主人』でした」
「なんか、よくわからんが、一度食ったら効果は2週間は続く。長い旅に出るなら、多めに摘んで行くことを進めるよ」
「あ、ありがとうございます」
球也はお礼を言うと、再び結界を通る。
さっそく目についた花を一輪引っこ抜く。そして、そのピンク色の花を口に含むと、モソモソと歯を動かす。
「美味くないしさぁ……」
とても苦いうえに、ビャクダンの香りが半端じゃない。
なかなか喉に入らないどころか、少しずつ飲み込むため、ハッキリと味わってしまう。
やっと全部飲み込んだ時は、すでにかなりのHPを己で消費していた。
「あんたらの世界では除虫菊って名前で、あの花が変化して咲いてるじゃろ。それの素だ」
「えっ!? 蚊取り線香の素材の元祖!? これはビックリたまげるわ〜」
「勇者様、あんた、おっさんみたいなしゃべり方すんな。若いんだろ」
「はい、学校でのあだ名は『ご主人』でした」
「なんか、よくわからんが、一度食ったら効果は2週間は続く。長い旅に出るなら、多めに摘んで行くことを進めるよ」
「あ、ありがとうございます」
球也はお礼を言うと、再び結界を通る。
さっそく目についた花を一輪引っこ抜く。そして、そのピンク色の花を口に含むと、モソモソと歯を動かす。
「美味くないしさぁ……」
とても苦いうえに、ビャクダンの香りが半端じゃない。
なかなか喉に入らないどころか、少しずつ飲み込むため、ハッキリと味わってしまう。
やっと全部飲み込んだ時は、すでにかなりのHPを己で消費していた。
