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修練の鏡と精霊の大地

第19章 移動、そして集結

<あああああぁぁぁぁっ!!>


 ソーヤは声を上げた。


 目の前にいたのは、妖精の世界でペタロと一緒に姿を消した純化だった。しかも今は、デニムパンツに赤いカーディガン姿だった。


<球也、あの姉ちゃんや……>


「オンカカカ、マカダミヤ、ビエイ、サンマンダー、ソワカ悪霊退散」


 もう自分でも、なにを唱えているのかもわかってなかった。


 純化は、球也に近付いた。


「きゅう坊だよね?」


<間違いないでぇ〜>


「球也!! よかった……また会えるなんて思えへんかったわ。それも、こんな早くに……」


 純化は思わず、球也を抱き寄せた。


「じゅ、純化さん……無事に成仏してくださいぃっ」


 球也は目を閉じて、手を合わせている。


「なに言うてんの!! うち、生きてるで。それも人間として」


「えっ……」


 球也は目を開けた。


 純化は、球也の両肩に手をのせて、ジッと顔を見ている。


 球也は何度も目をパチパチとさせた。


「ほんまに……純化さん?」


「そうやで!! 他にどんな純化がいてるんよ」


「緑色の純化とか……」


「そんな種類ないわっ!! あぁ、やっぱりこのノリはきゅう坊だぁ〜」


 球也はしばらく状況がのみこめず、ポカンと純化を見つめるだけだった。


<ところであんさん、ここでなにしてまんの?>とソーヤが聞いた。


「ソーヤ〜、いてたんやねぇ〜」


<うちはレギュラーでいてるで……て、そんな話やのうて、こんな暗い山道で、なにしてまんの?>


「あんたらこそ、なにしてんのよ?」


<出たっ、質問返し!! うちらは話したら訳がわからんことになるさかい、純化さんから教えてぇな>



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