修練の鏡と精霊の大地
第19章 移動、そして集結
すっかり気持ちが萎えてしまい、コウヤは攻撃の腕を下げた。
キツネ人間は、その隙を見逃さなかった。
さっきまで話していたキツネ人間が、いきなりコウヤに突進し、レスリングのタックルのように体をぶち当ててきた。
後の二人も、先のキツネ人間の後ろから突っ込んでくる。
一人目は腰から構えて受け止めたコウヤだったが、二人以上になると……。
「ちょっと待てっ!! まず、三人で押してきて、その程度かっ!? それにお前ら、敵だったのか?」
そう言えるほど、コウヤはまったく、微動だにしなかった。
焦りを感じたキツネ人間は「あなたが敵と思ったから、敵になったまでです。だが、あなたが味方であると言うなら、我々も味方になるでしょう」そう言って動きを止めた。
「三人がかりだと勝てると思って向かってきたが、逆に押し返されて、苦し紛れにそう言ったんじゃねえだろうなぁ?」と言って、コウヤは両手で押し返し、三人まとめて突き飛ばした。
キツネ人間はまとめて砂の上に倒された。
その時……。
「うわわわわっ!!」
老人が叫んだ。
「どうした!?」とコウヤが振り向いた。
「やっときたぁーーっ!!」と老人は嬉しそうに笑って、そこに指差した。
見ると、宙に鏡が浮いている。
「おい、なんだよ!! わけのわからんモンスターから怪奇現象まで、どこのホラーアトラクションだっ!?」
コウヤは、キツネ人間の動きを気にしながらも、その鏡に目を向けた。
なぜか、キツネ人間も大人しく、その様子を正座して眺めていた。
「あ、行儀いいんだね……」とコウヤはポツリと言った。
キツネ人間は、その隙を見逃さなかった。
さっきまで話していたキツネ人間が、いきなりコウヤに突進し、レスリングのタックルのように体をぶち当ててきた。
後の二人も、先のキツネ人間の後ろから突っ込んでくる。
一人目は腰から構えて受け止めたコウヤだったが、二人以上になると……。
「ちょっと待てっ!! まず、三人で押してきて、その程度かっ!? それにお前ら、敵だったのか?」
そう言えるほど、コウヤはまったく、微動だにしなかった。
焦りを感じたキツネ人間は「あなたが敵と思ったから、敵になったまでです。だが、あなたが味方であると言うなら、我々も味方になるでしょう」そう言って動きを止めた。
「三人がかりだと勝てると思って向かってきたが、逆に押し返されて、苦し紛れにそう言ったんじゃねえだろうなぁ?」と言って、コウヤは両手で押し返し、三人まとめて突き飛ばした。
キツネ人間はまとめて砂の上に倒された。
その時……。
「うわわわわっ!!」
老人が叫んだ。
「どうした!?」とコウヤが振り向いた。
「やっときたぁーーっ!!」と老人は嬉しそうに笑って、そこに指差した。
見ると、宙に鏡が浮いている。
「おい、なんだよ!! わけのわからんモンスターから怪奇現象まで、どこのホラーアトラクションだっ!?」
コウヤは、キツネ人間の動きを気にしながらも、その鏡に目を向けた。
なぜか、キツネ人間も大人しく、その様子を正座して眺めていた。
「あ、行儀いいんだね……」とコウヤはポツリと言った。