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修練の鏡と精霊の大地

第19章 移動、そして集結

<あんたらは、なんでここに来た? 目的はなんや?>


「さあね、エネルギー反応が出てる場所がここだったのだ」


<エネルギー反応? まさか?>


 ソーヤはうなだれている老人を見た。


 その横には鏡がおいてある。


<コウヤさん!! あの鏡を奪って!!>


「あっ!? えっ?」


 急に言われても、コウヤはすぐに反応が出来なかった。


「させるかっ!!」


 キツネ人間の一人が、高くジャンプをして、老人の前に立った。


 だが、痺れが残る足で無理をしたためか、すぐに倒れてしまった。


「ひ、ひぃぃーっ!!」 


 老人は尻をつけたまま、後退りをする。


 キツネ人間の手にはしっかりと、鏡が掴まれていた。


 キツネ人間はゆっくりと立ち上がり、ニヤッと笑った。


 コウヤがそこに近寄った。


「おい、悪いが、その鏡はこっちに譲ってもらう」


 コウヤが鏡に手をのばした。


 キツネ人間は左手にしっかりと鏡を抱いたまま、右手拳で、コウヤを突き飛ばした。


「うわっ!」


 コウヤは一発で、ふっ飛ばされ、砂の上に倒された。


「な、なんだ!? 力がさっきと違う……」と左胸を押さえ、痛みに顔をゆがめる。


<アカン、その鏡は魔物に力を与えるんや! なんとかして、取り返さんと……>


「なに?」 


 コウヤは自分の後ろにいる、二人のキツネ人間にむかった。


 わずか10秒、コウヤ一人で、キツネ人間二人をボコボコに痛めつけた。


「確かに、鏡を持ってないこいつらはむちゃくちゃ弱い」



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