修練の鏡と精霊の大地
第19章 移動、そして集結
「くそっ……やられたままで黙ってられるか!!」
コウヤは砂浜に上がってくると、座りこんでしまった。
<みんな、次に移動するんや!!>とソーヤが青い石のついた鏡を指差した。
<おそらく、闇の者達は修練の鏡を狙ってくるに違いない。さっきもどうやら、あの老人が持ってた鏡ばかりに目を向けてたようやから、球也と純化さんの持ってた鏡は、意識してなかったと思うんや。鏡からはなんらかのエネルギーが出てるから、それを察知しよるんやな>
球也はバッグの中に、純化の鏡と自分の鏡を入れていた。そのため、鏡の存在に気付かれなかった。
「つまり、鏡から出るエネルギーを遮断出来るものがあれば気付かれないってわけか」
そう言って、鏡を出した瞬間、上から風がおこり、空が暗くなった。
見上げると、空を被うほど、たくさんの巨大なツバメが上空を羽ばたいていた。
「いっ!! キツネ男がおらんようなったら、次は鳥っ!! ヤバいじゃん……て、ことは、まだ鏡を持ってる人達は狙われてるかもってことやん?」
球也はあわてて鏡をしまう。
<それやったら、すぐに鏡を集めな……みんな、次行くで>
ソーヤが言うと、青い石のついた鏡が光りだした。
「なんだよこの鏡……この鏡は狙われることはないのか?」とコウヤが聞いた。
<これは、タクノアンの私物の鏡やさかい、闇の者には影響はない。みんな、この鏡の中に入ってや>
そう言うと、ソーヤはピョンと跳ねるように、鏡の中に入っていった。
「コウヤさん、早く、鏡に入って!」
球也がそう促す。
「待てよ……これってどこ行くんだよ」
コウヤは少し躊躇する。
コウヤは砂浜に上がってくると、座りこんでしまった。
<みんな、次に移動するんや!!>とソーヤが青い石のついた鏡を指差した。
<おそらく、闇の者達は修練の鏡を狙ってくるに違いない。さっきもどうやら、あの老人が持ってた鏡ばかりに目を向けてたようやから、球也と純化さんの持ってた鏡は、意識してなかったと思うんや。鏡からはなんらかのエネルギーが出てるから、それを察知しよるんやな>
球也はバッグの中に、純化の鏡と自分の鏡を入れていた。そのため、鏡の存在に気付かれなかった。
「つまり、鏡から出るエネルギーを遮断出来るものがあれば気付かれないってわけか」
そう言って、鏡を出した瞬間、上から風がおこり、空が暗くなった。
見上げると、空を被うほど、たくさんの巨大なツバメが上空を羽ばたいていた。
「いっ!! キツネ男がおらんようなったら、次は鳥っ!! ヤバいじゃん……て、ことは、まだ鏡を持ってる人達は狙われてるかもってことやん?」
球也はあわてて鏡をしまう。
<それやったら、すぐに鏡を集めな……みんな、次行くで>
ソーヤが言うと、青い石のついた鏡が光りだした。
「なんだよこの鏡……この鏡は狙われることはないのか?」とコウヤが聞いた。
<これは、タクノアンの私物の鏡やさかい、闇の者には影響はない。みんな、この鏡の中に入ってや>
そう言うと、ソーヤはピョンと跳ねるように、鏡の中に入っていった。
「コウヤさん、早く、鏡に入って!」
球也がそう促す。
「待てよ……これってどこ行くんだよ」
コウヤは少し躊躇する。