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修練の鏡と精霊の大地

第19章 移動、そして集結

「うちは、なんも戦力にならんよ。だって、あの世界みたいに武器もなんにも持ってないし……」


<大丈夫、うちに秘策があるから信じて>


 ソーヤはポンと、胸を叩いた。


 そこへ「連れてきたぜ」と勇樹がやってきた。


 後ろから、ライダースーツに身を包んだ莉子がついてきた。


 莉子は球也達の姿を見付けた。


「あっ!! みんなぁっ!!」


 莉子の顔が明るくなった。


「おいっ、桃尻娘じゃんか!! 数時間ぶりだけど、なんだか久しぶりに感じるぜ」


 コウヤが近付いて、莉子の肩をポンと叩いた。


「キュウに純化も、えっ!? なんで、みんな集まったの?」と莉子が不思議そうに言った。


 その問いに、ソーヤが答えた。


<詳しいことは後で言うけど、うちらの戦いは、まだ続いてんのや。本当の敵が、ここ、あんたら人間の世界にきたんや>


「えっ、どういうこと? それって、どうなるの?」


 莉子は驚く。


<どうなるか、わからへん。でも、この状況が理解出来るのは、あの世界におったうちらやないと。じゃ、この流れでみんなを集めるで!!>


 ソーヤは青い石のついた鏡を覗きこんだ。


 そして、鏡に向かって叫んだ。


<うちは樹木の精霊のソーヤ!! いま、人間さんの世界がどえらいことになってんのは、知ってはると思う。このままやったら、闇の者に人間の世界が占領されてまう。だから、あの妖精の世界にいてたみんな!! これを見てたら、力を貸して!! いま見てる鏡の中に入って、こっちに来て!>


 ソーヤは必死に呼び掛ける。


 そこに球也も加わった。


「みんなおるで!! 一緒に戦おう!!」



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