修練の鏡と精霊の大地
第19章 移動、そして集結
その声に、コウヤと純化も加わった。
「俺だっ!! コウヤだ!! なんか、あの世界での物語はまだ終わってないらしい。マジでとんでもないことになってる。だから、俺達と戦おう!!」
「純化です! うちはここで、ちゃんと生きてるよ。力になって!」
莉子と勇樹はなにをやっているのか、今一つわからなかったが、徐々に理解してきた。
のちに、鏡を覗きこみ、「集まって」と訴えた。
「修練の鏡はこんな使い方も出来るんや」と球也は自分の持つ鏡を眺めた。
「ところで、これって、なにが修練の鏡なんだよ?」と勇樹が聞いた。
<なんも関係ない。願いが叶いやすくなると、大ボラかますために、適当に名付けたことやさかいなぁ。てか、あの世界に誘い込むための騙し文句ってことやな>
「ちっ、結局、なにも叶わねえのかよ。世界一強くなりたかったのによ」
勇樹は自分の左太ももをパチンと叩いた。
その様子を見ていたコウヤがニヤリと笑った。
「そりゃ、そう簡単にはいかねえよ。世界一が二人いちゃ、おかしいからな」と自分を親指で指し示した。
「そうなったら、いずれは対決しねえとな。お前はそのピチピチコスチュームでこいよ」
勇樹はそう言って、笑った。
それに関して、球也が口を出した。
「でも、願いが叶ってる人もいますよ。純化さんが人間になったし、奈美ちゃんも喋れようになったし……」
「はぁ? 奈美ちゃんて……喋れるようになったの?」
莉子は耳を疑う。
「そうなんです。それに純化さんも……」
球也はチラッと、純化に目を向けた。
「その話、後でゆっくり聞かせてね」と莉子が言うと、突然、莉子の目の前の空間に、修練の鏡が現れた。
「わっ!! なに?」
莉子は思わず後ろに下がる。
<あ、誰か来たんやな>とソーヤは言った。
鏡の表面がグニャリと歪み、中から手が出てきた。
「なんだこれ……まさか、ここでもこんな現象が起こるとは……」
そう言って勇樹は、ゴクリと息を飲む。
「俺だっ!! コウヤだ!! なんか、あの世界での物語はまだ終わってないらしい。マジでとんでもないことになってる。だから、俺達と戦おう!!」
「純化です! うちはここで、ちゃんと生きてるよ。力になって!」
莉子と勇樹はなにをやっているのか、今一つわからなかったが、徐々に理解してきた。
のちに、鏡を覗きこみ、「集まって」と訴えた。
「修練の鏡はこんな使い方も出来るんや」と球也は自分の持つ鏡を眺めた。
「ところで、これって、なにが修練の鏡なんだよ?」と勇樹が聞いた。
<なんも関係ない。願いが叶いやすくなると、大ボラかますために、適当に名付けたことやさかいなぁ。てか、あの世界に誘い込むための騙し文句ってことやな>
「ちっ、結局、なにも叶わねえのかよ。世界一強くなりたかったのによ」
勇樹は自分の左太ももをパチンと叩いた。
その様子を見ていたコウヤがニヤリと笑った。
「そりゃ、そう簡単にはいかねえよ。世界一が二人いちゃ、おかしいからな」と自分を親指で指し示した。
「そうなったら、いずれは対決しねえとな。お前はそのピチピチコスチュームでこいよ」
勇樹はそう言って、笑った。
それに関して、球也が口を出した。
「でも、願いが叶ってる人もいますよ。純化さんが人間になったし、奈美ちゃんも喋れようになったし……」
「はぁ? 奈美ちゃんて……喋れるようになったの?」
莉子は耳を疑う。
「そうなんです。それに純化さんも……」
球也はチラッと、純化に目を向けた。
「その話、後でゆっくり聞かせてね」と莉子が言うと、突然、莉子の目の前の空間に、修練の鏡が現れた。
「わっ!! なに?」
莉子は思わず後ろに下がる。
<あ、誰か来たんやな>とソーヤは言った。
鏡の表面がグニャリと歪み、中から手が出てきた。
「なんだこれ……まさか、ここでもこんな現象が起こるとは……」
そう言って勇樹は、ゴクリと息を飲む。