修練の鏡と精霊の大地
第19章 移動、そして集結
そして、晴幸は鏡の中へ、向かっていった。
球也はふぅ〜っと、息を吐いた。
「よかったぁ、なんとなく絡みにくそうな感じだったから、移動してくれて助かったわ」
勇樹もため息をついてから「俺もそう思ったから、無理矢理、移動させたんだ」と言った。
勇樹のその言動に、拍手がわいた。
すると、そこに淀屋橋が手を上げた。
「すまないが、わしも行きたい場所がある。移動させてくれないか?」
鏡を使わせてほしいとの、申し出だった。
「じいさん、どこに行くつもりなんだ?」とコウヤが尋ねた。
淀屋橋は少しうつむき加減に顔を下げ、口をキュッと結んだ。
「孫の奈美のいる場所に行きたい」
淀屋橋がそう言うと、ソーヤが鏡の前に立った。
<そう言うと思ったで!! だから、道は作ってある。いつでもええタイミングで行ってや>
ソーヤは笑顔で、その申し出を迎え入れた。
「ありがとうございます。私はあの子の気持ちを考えずに家族の前から姿を消した身でございます。これから奈美に会って、鏡を破壊して、もし、近くに怪物達が出ているようでしたら、私が退治いたします」
「退治って、おじいさん一人で大丈夫?」
莉子が声をかける。
「このおじいちゃん、武道の達人やで。だから、奈美ちゃんも弓矢が上手やったんや」
球也は、いかにも自分はこの淀屋橋のことはよく知っているというふうに、得意げに言った。
淀屋橋は右の袖をまくって、グイッと腕を曲げた。そこには、見事な力こぶができていた。
「それに、神様の願いが叶ったのか、体力がみなぎっております。若くしてくれって頼んだのが、よかったんでしょうなぁ」
球也はふぅ〜っと、息を吐いた。
「よかったぁ、なんとなく絡みにくそうな感じだったから、移動してくれて助かったわ」
勇樹もため息をついてから「俺もそう思ったから、無理矢理、移動させたんだ」と言った。
勇樹のその言動に、拍手がわいた。
すると、そこに淀屋橋が手を上げた。
「すまないが、わしも行きたい場所がある。移動させてくれないか?」
鏡を使わせてほしいとの、申し出だった。
「じいさん、どこに行くつもりなんだ?」とコウヤが尋ねた。
淀屋橋は少しうつむき加減に顔を下げ、口をキュッと結んだ。
「孫の奈美のいる場所に行きたい」
淀屋橋がそう言うと、ソーヤが鏡の前に立った。
<そう言うと思ったで!! だから、道は作ってある。いつでもええタイミングで行ってや>
ソーヤは笑顔で、その申し出を迎え入れた。
「ありがとうございます。私はあの子の気持ちを考えずに家族の前から姿を消した身でございます。これから奈美に会って、鏡を破壊して、もし、近くに怪物達が出ているようでしたら、私が退治いたします」
「退治って、おじいさん一人で大丈夫?」
莉子が声をかける。
「このおじいちゃん、武道の達人やで。だから、奈美ちゃんも弓矢が上手やったんや」
球也は、いかにも自分はこの淀屋橋のことはよく知っているというふうに、得意げに言った。
淀屋橋は右の袖をまくって、グイッと腕を曲げた。そこには、見事な力こぶができていた。
「それに、神様の願いが叶ったのか、体力がみなぎっております。若くしてくれって頼んだのが、よかったんでしょうなぁ」