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Dioic

第1章 異形

「純?」

ふっと我に帰る。
目の前には良平。心配そうに僕の顔を覗き込んでいる。

うわずる声。

「ぁあ、ごめん良平。どうしたの?」
「もう授業終わってるのに起きないからさ、帰るだろ?」

あ、ああ。もうそんな時間か。
嫌な夢を見た。

「起こしてくれてありがとう。帰るよ」

机の中に手を突っ込んでファイルを探す。
今日もぼくは、良平と一緒に家へ向かう。





Dioic とは

雌雄異株しゆう‐いしゅ【雌雄異▽株】 単性花をつける植物で、雌花と雄花を別々の個体につけること。 また、その植物。 イチョウ・ソテツ・アサなど。

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