幻星記外伝~騎士物語…初恋
第5章 初恋
瞬く間に…4ヶ月が、過ぎた…。
「ほんとに…帰ってしまうのですか?!。」エリシアより…頭、二つ分…高い二十代半ばのなかなかの美男子。頬まである…淡い…金茶の髪と蒼い瞳が、見る者を引きつけて止まない。少し…ひ弱そうに見えるのは、エリシアのせいだろうか?!。
「うん!!!。決めたの!!!!。」セイノースが、エリシアに近づき…額に…口付けをする。思わず…よろけ、顔を…赤らめるエリシア。
「セ、セイ!!!。」
「おまじないです。エリシア…必ず…!!戻って来て下さいね…。」
「はい!!。」握られた手を握り返すエリシア。
汽笛の音が鳴る。急いで…駆け上がるエリシア。振り向くと…大きく、手を振るセイノースの姿が…群集の中から…見える。その姿が…見えなくなるまで、見続ける。名残惜しさと、一抹の不安で胸が…一杯になる。
《早く!!!。早く!!!!。》
祈る…思いで……〈テレデアス〉行きの船に…乗ったエリシア。
〈六の剣〉のあの言葉が、気になって…上の空状態だった。
「おまえの花嫁姿を…見られないのは、残念だ!。」
「どういう意味だろう?!。」この4ヶ月…考えてみたものの…答えが出ることはなかった。だから…帰ることにした。
〈六の剣〉に会えれば、答えが…分かるだろう…。だからー
「早く!!!。」
だが、途中…〈ヒラブ〉を経由する為、〈テレデアス〉までは、14日かかる。そこから〈トーパーズ大神殿〉までの車に乗って…〈王都セアムナール〉には、ヨワーの荷車に乗せてもらって…そこからーー運が…良ければ、〈シュレイアール城〉まで…荷車に乗せてもらう………。
「はぁーーー!!!。」遠い……遠すぎる。でも…後少し…頑張れば、いいだけ!!!。きっと…思い過ごしだろう…。
「お嬢さんも…大神殿に行かれるのかい?。」杖を付いた老婆が、声を…掛けてきた。
「いいえ!。〈王都セアムナール〉に行くの…。」
「そうかい…。私は…てっきり…新しい〈深緑の剣〉様の…御披露目の…奉納試合を…見に行く…のだと…」
「新しい〈深緑の剣〉様!!?。」
「おや?!知らないのかい…。」頷くエリシア。
「先月…決まられただよ…。」懐から…ちらしを見せる。その活字に驚くエリシア。
〖〈深緑の剣〉様…代替わりされます。お披露目は、一月十五日…゛。〈漆黒の剣〉様と奉納試合を…行います。〗
「ほんとに…帰ってしまうのですか?!。」エリシアより…頭、二つ分…高い二十代半ばのなかなかの美男子。頬まである…淡い…金茶の髪と蒼い瞳が、見る者を引きつけて止まない。少し…ひ弱そうに見えるのは、エリシアのせいだろうか?!。
「うん!!!。決めたの!!!!。」セイノースが、エリシアに近づき…額に…口付けをする。思わず…よろけ、顔を…赤らめるエリシア。
「セ、セイ!!!。」
「おまじないです。エリシア…必ず…!!戻って来て下さいね…。」
「はい!!。」握られた手を握り返すエリシア。
汽笛の音が鳴る。急いで…駆け上がるエリシア。振り向くと…大きく、手を振るセイノースの姿が…群集の中から…見える。その姿が…見えなくなるまで、見続ける。名残惜しさと、一抹の不安で胸が…一杯になる。
《早く!!!。早く!!!!。》
祈る…思いで……〈テレデアス〉行きの船に…乗ったエリシア。
〈六の剣〉のあの言葉が、気になって…上の空状態だった。
「おまえの花嫁姿を…見られないのは、残念だ!。」
「どういう意味だろう?!。」この4ヶ月…考えてみたものの…答えが出ることはなかった。だから…帰ることにした。
〈六の剣〉に会えれば、答えが…分かるだろう…。だからー
「早く!!!。」
だが、途中…〈ヒラブ〉を経由する為、〈テレデアス〉までは、14日かかる。そこから〈トーパーズ大神殿〉までの車に乗って…〈王都セアムナール〉には、ヨワーの荷車に乗せてもらって…そこからーー運が…良ければ、〈シュレイアール城〉まで…荷車に乗せてもらう………。
「はぁーーー!!!。」遠い……遠すぎる。でも…後少し…頑張れば、いいだけ!!!。きっと…思い過ごしだろう…。
「お嬢さんも…大神殿に行かれるのかい?。」杖を付いた老婆が、声を…掛けてきた。
「いいえ!。〈王都セアムナール〉に行くの…。」
「そうかい…。私は…てっきり…新しい〈深緑の剣〉様の…御披露目の…奉納試合を…見に行く…のだと…」
「新しい〈深緑の剣〉様!!?。」
「おや?!知らないのかい…。」頷くエリシア。
「先月…決まられただよ…。」懐から…ちらしを見せる。その活字に驚くエリシア。
〖〈深緑の剣〉様…代替わりされます。お披露目は、一月十五日…゛。〈漆黒の剣〉様と奉納試合を…行います。〗