無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

紫の喪服に…着替えさせられ、髪を…一つに束ねられるエリシア。〈六の次代〉に連れられ〈六の剣〉…もとい〈先代六の剣〉に会いに行く。裾の長い…すかーとの為、歩きづらいエリシア。
ようやく…着いた頃には、へとへとに近い状態だった。それでも最後の気力…で、戸を叩く。
「どうぞ！。」〈六の副官〉テオトリシュが声を掛ける。
「〈六の次代〉……エリシアを連れて来ました。」
「ご苦労…。下がりなさい…。」
「！！！。」一瞬…躊躇する。
「……………はい。失礼します。」頭を垂れ、下がる〈六の次代〉。
「では…私も…下がらせて頂きます。」頭を垂れ、下がる。
ぽつん…一人…取り残され…動揺しまくるエリシア。
「来い！！。」窓際に…佇む〈先代六の剣〉が、いつもの声で掛ける。濃い…紫色の一枚布を着ている。飾りは、一切無い！！。髪は、首もとで…濃い…紫色の布で…縛っている。
恐る恐る…近づくエリシア。にっこー笑顔を見せる〈先代六の剣〉。脱兎のごとく…その胸に…飛び込むと、泣きじゃくるエリシア。ぽんぽん…いつものように…頭を叩く〈先代六の剣〉。そしてーーーそっと…抱きしめる。豪雨のごとく泣くエリシア。耳元で…語り出す〈先代六の剣〉。
「おまえは…妹に…似ている。あいつも…気が強かった…」
「！！。」離すと…ぐすぐすと泣いている…エリシアに…。
「70年前の戦乱を知っているか？。」
《70年前？………授業で………確か……習った……》
「〈ソシアル砂漠〉を世界一…広い…砂漠にした。」
「〈ソシアルの乱〉！！！。」思わず！！－－大声を出してしまったエリシア。いつものなら…声を立てて笑うのに…。厳しい表情で…顔色一つ変えない〈先代六の剣〉。泣くのを止め…顔を擦るエリシア。
「俺は…その戦いに…参加した…最後の〈剣〉だ！…。」
「！！！。」