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幻星記外伝~騎士物語…初恋

第5章 初恋

「その戦いで…31人の〈剣〉達が、亡くなった。それ以外の者を含めると200人近い…〈騎士〉が、亡くなった。〈先代〉様…〈次代〉様…〈兄上〉…。〈六の名〉を持つ者は、4人…亡くなっている。俺は…その戦いが、済めば…眠りに…入る筈だった…。あの頃は、今より…〈剣〉になる者の数が…多かった。」
「……。」
「刃を向けた…〈ソシアル王国〉は…根絶やしに……3つの街を壊滅させた…。1万人近い…人間が…死んだ…。〈シセリウス陛下〉の命により…俺達が…滅ぼした…。その戦いで…多くの〈剣〉達が…傷つき…寿命を全うすることなく…次々と…代替わりをして来た…。」一言…間を置き、
「俺は、200を超えている。」
「!!!。」
「長生きした方だ!。」
「不老長命…。」
「俺の後の〈剣〉は、そう…なるだろう…。」
「どうしても…今日じゃ…駄目…なの…。」また…泣きじゃくるエリシア。
「あぁ…。」
「あたしの結婚式…半年…後…なの…。喪が明けたら…直ぐ…なの…。」
「おまえの花嫁姿を…近に見れない…のが…残念だ…。まぁ…あいつが…見てくれるから…時の狭間で…観れるからな!。」
「じゃぁーー1時間……1時間だけ…待って!!」
「……む…」無理だ!!と言おうとした刹那ー
「いいですよ!!。」
「〈シーナ〉様!!。」膝を降り、頭を…垂れる〈先代六の剣〉。あわてて習うエリシア。膝を下げ、貴婦人の…最高礼をする。
「3時間…挙げます。」
「〈シーナ〉様!。」
「あなたは、私が…連れて来た…最後の〈剣〉…。」
「………〈陛下〉………。」
「!!?。」
「早く…行きなさい!。」
「は、はい!!。」かちこちに固まった…身体を…元に戻す間を…与えられず…慌てて…ぎこちなく去るエリシア。
ちらりーー振り向くと…〈シーナ〉様の手を…恭しく…握る〈先代六の剣〉姿が見えた。が、テオトリシュが、入って来た為、慌てて…立ち去る。

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