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１人の老婦人が…孫の少女を連れ、〈シュレイアール城〉にやって来た。少女は、どことなく…エリシアの面影がある。
「エリシア！！。久し振りですね。息災でしたか？。」
「はい。」老婦人が…答える。あれから…かれこれ…50年の月日が…過ぎようと…している。
「〈六の次代〉様もお変わりなく…。」
「マオで構いませんよ…。あの子を…見ていると、あの頃を…思い出します…。」
「リオネは、私の性格も引き継いでおります。」
くすり…苦笑するマオ。
「マオ様を…見ていると…月日を…忘れてしまいます…。」
「〈剣〉は…不老ですかね…。」
「〈先代〉様が、去られて…直ぐに！！－－あのような事が…起きるとは………。」末恐ろしいと表情を曇らす…エリシア。
「未遂に終わったのは、良い事です…。」
「でも………大勢の者が、犠牲に…なられました。」
「そうですね…。〈剣〉達も…3人…亡くなりました…。
〈六の剣〉様は…ご無事…でしたけど…。」
「………。」
「夫が…亡くなった…と、聞きましたが？！。」
「半年前に………。最後まで…王家の復興を…望んで…いました。」
「エリシアは？。」
「私は…もう…望んで…いません。」左手に…嵌められた…結婚の腕輪を見つめる。豪華な…装飾で飾られた王族の…女王の…証。
「私は…確かに…あの方に…恋を…していました…。でも……………。」
「初恋では…無かった…と？！。」
「わかりません…。どちらが…先だった…のか。それとも…………。」
ふっー口元を…緩ませるマオ。
「罪作りな…方ですね…。」
「申し訳ありません。」
「〈先代〉様は…御承知の…事…でしょう。」
「！！！。」
「私は…眠りに…入らなければ…なりません…。」
「新しい…方は…まだ………お見つかりに…ならないのですか？」
「〈刀〉の方は…何人か…見つかった…ですけど……。」突然ーー耳元を…抑えるマオ。
「〈シセリウス陛下〉が、お呼びです…。」
「？！！。」
「〈謁見の間〉に来るように…。」
「わかりました。リオネ！！。行きますよ…。」祖母に…突然！！呼ばれて…慌てふためくリオネ。遅れなかせばにーー続く。